マセラティスパイダーザガート カギ作製
久しぶりに古い外車のカギ作製に行ってきました。
1980~90年代初めのオッケーバブリーな頃のお車。
ドアシリンダーのタンブラー(カギ穴の中の部品)が固着していて
まずはドアの開錠が出来ないというハマりコース確定のパターン。
運転席も助手席も潜り込んだまま出て来ないピンに悩まされる。
なんとかドアをヘルパーで開錠し、先にエンジンキーをやっつけます。
ローバー系のカギでした。
しかも、ピックで回さなくても段差が出てるタイプでしたので
イグニッション外さなくてもやれたような気がしますが
急がば回れで結果OK。
お客さんが「材料あるから安くして~。」と純正キーを持って来られました。
10本くらい持って来てくれて、「ジャンジャン失敗してもいいですよ。」と
言ってもらえたらお安く出来るのですが・・・
紛失カギ作製の時は、何本かカギを無駄にしてしまうことが多いのです。
うちで用意したカギで回るものが出来上がったので、
お客さんのカギに刻みをコピーします。
車屋さんのお客さんでしたので、ドアシリンダーを外す作業をしていただけました。
カッピカピに固まったタンブラーを叩き出して、ペーパーヤスリで磨いて修理。
ブランク探しに手間取ったものの、ヤスリで刻みを削り出して完成です。
古い外車の仕事は手間ばっかりかかって儲かりません。
でも結構好き。